皆様、明けましておめでとうございます。
2018年の幕開けとともにブログ& ホームページを開設いたしました。ライブやクラス情報、 ちょっとしたつぶやきなど載せていこうと思っています。 今後もお時間あるときにぜひ覗いてみてください
私がフラメンコと出会ったのが2008年ですから、 今年でちょうど10年ということになります。長いようで、 一芸を学習するにはとても短いですねブログ初回は何を書こうかな と迷っていましたが、 私が今ここに至るまでの道のりを少し振り返ってみようかと思いま す。お付き合いください。
私がフラメンコを始めるきっかけになったのは、 大学の部活でした。それまでスポーツ女子で、徳島の田舎育ちで、 地味で、 踊りなんか縁のなかった私がなぜフラメンコを選んだのかというと 。
①外語大学でスペイン語専攻
②東京に出てきて浮かれていた、新しいことをやりたかった
③ダンスを始めたというインパクトが単におもしろかった
主に、③番ですね。
最初は全然楽しくなかったです、ぶっちゃけ。 振り付けを覚えても、美しく踊れず。わけもわからず。笑
それでも1年くらいするとなぜかハマってしまったんですね。 学生フラメンコという環境も良かったです。 技術はなくともお互いでカンテやパルマを覚え合い、 ギター部員もいて、 学祭や近所のお祭りで踊りを披露する機会もたくさんあり。 あーでもないこーでもないと、今思えば真面目すぎるほどに笑、 真剣にフラメンコに悩み向き合っていた、仲間たちとのあの日々… そんなベースが私にとって大きな財産であると言えます。 何をやっても純粋に楽しかった!
そして大学3年で初スペイン留学️行き先はマドリード、 バルセロナ、セビージャの3択、迷わずセビージャ! お勉強メインだったが隙をみてはレッスンやペーニャに。1年間、 贅沢すぎるほどたくさんのフラメンコを見聴きしました。
そしておそらくその頃から、 フラメンコの別の側面が好きになっていました。この人たちは、 振り付けを踊っているんじゃない。即興で、やっているんだ! 打ち合わせていないのに、ぴったり合うどころか、 かえってエネルギーが何倍もに膨れ上がる。爆発する。 その瞬間が、ole‼︎言葉では言い表せない、 その魔法のような瞬間の虜になりました。
大学卒業後、ふたたびスペインはセビージャへ。 今度は純粋にフラメンコのみを学びに。この留学で、 私のフラメンコ観はさらにガラリと変わります。 その一番の要因となったのが、ルイス・ ペーニャとの出会いでした。
ルイスは踊り手でも歌い手でもないけれど、 フェステーロといって、ブレリアを歌って踊る、 フィエスタでは欠かせない存在です。 プロとしての舞台の仕事もこなすけれど、 なんと言っても最高のフラメンコアフィシオナード(愛好家)で、 私生活そのものがフラメンコ。私たちがテレビを見るように、 ルイスや友人は夜な夜な集まってフラメンコをします。 そんな彼だからこそできる歌、踊り、繊細なコンパス… それは全て今までの私には無い要素であり、 とてもキラキラ輝いて見えました。初めて感じる、 フラメンコのプリミティブな部分。ルイスのクラスでは、 それまでに学んだ「舞踊」としてのフラメンコは通用しません。 まず言われるのが、「もっと自然に」。 すべては歌を聴いてコンパスに乗って自然に出てくるものでないと いけない。この技を決めてやろうとか虚栄心があってもダメ、 無理に何かをしてやろうとしてもそれは自然ではないからすぐに分 かる、それではダメ。焦って急ぐのはいちばんダメ。うーん、 奥が深い…
そんなルイスのクラスに集まってくるのは最上級のアフィシオナー ドたちでした。自分が踊ることよりも、 フラメンコの真のエッセンスを味わうことが好きなコアな人たち… クラスが終わってから彼らとビール片手に話をしたり、 ショーを見に行ったり、フィエスタに潜入したり。 何より楽しく貴重な時間でした。
そうして、夜な夜なフィエスタを探し歩く生活が始まりました笑
お作法から楽しみ方まで、さまざまなことを学びました。
なかったものの。) そしてこんな外国人を受け入れ、 アフィシオンさえあればすべてはposibleだと言ってくれる ルイスをはじめアフィシオナードの皆さんには感謝と尊敬の念でい っぱいです。
長くなりましたが今の私のフラメンコを感じるベースはこういう経 験から出来上がっているのかなと。 ルイス以外にもたくさんのマエストロたちのアルテを体感し、 彼らのビベンシア(生きてきたもの、生き方) を聞くこともできました。これらすべてが私の血となり肉となり… なんて大それたことは決して言えませんが、 心の中に宝物としてしまってあることは確かです。
この宝物を大切に(でもたまに忘れる)、 一歩ずつ道を歩いていきたいと思います。
ここまで読んでくださりありがとうございました
今年も一年よろしくお願いします。
みのもはるか
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