先週の話ですが、
コンチャが今年も日本に来てくれたのでクラスに行ってきました!
昔フラメンコが好きだけど、ブレリアとか、本物のフラメンコの姿を見たことがなくて、漠然とあこがれていたときにyoutubeで見ていた動画がコンチャのブレリアでした。これはどういうシステムで成り立ってるんだろうとか(振り付けをなぞってるのではないことは当時の私にも明白でした)、真似できそうで真似できない、不思議がいっぱいの世界でした。
それからスペインに行く度、そのコンチャに生で教えを授かることができています。ブレリアでもソレアでもカンティーニャスでも、コンチャが人生かけて磨いてきた、凝縮されたエッセンスの部分を、全身全霊かけて教えてくれます。そして彼女という存在は、まるで爆弾のよう。たまにgitaneria(ヒターナらしさ)がクラス中でも爆発して、すぐそばで見ているこちらはそのエネルギーをもろに浴びるかんじです。真のヒターナ女性が持つエネルギーって、こういうことなのかなと、それを間近で感じられることも彼女のクラスの魅力のひとつです。なかには感動して泣いちゃう人までいました。
そして今回、ブレリアの踊りに加え歌とコンパスも学べるというクラスに参加してきました。
レブリーハ特有の、あの重々しいコンパス。12拍子ってどれも同じではないことがよく分かります。それをなんとなく感じることはできても、表現するのは難しいです。きっとレブリーハのものを食べて空気を吸って生活を共にしないと到底無理なんじゃないかと思う。
そして教えてくれた歌詞がこちら
mi novio me daba a mí
agua en un cantarito nuevo
el cantarito fue se rompió
y el agua cayó por suelo
ay mujer qué quieres de mí
si hasta la aguita que bebo
te la tengo que pedir
私の彼は私に与えてくれていた
新しい水差しで水を
その水差しでが壊れて
水が床にこぼれた
ああおまえさんよ、俺の何が欲しいんだ
飲む水さえも
おまえに許しを請わなければならないなんて
...なかなか、おもしろい詞です😅
そしてスペイン語の文法も興味深い。たとえば
el cantarito fue se rompio
これは英語で言うところの、I am like the flamenco.みたいな。be動詞と、一般動詞が重複しています。
本来なら
el cantarito se rompio
が正しいです。
それから後半の歌詞
la aguita
こちらも、冠詞がまちがってるではありませんか!!(agua水 は本来女性名詞なので冠詞laを伴いますが、頭が母音a(haでも同様)で始まっているので例外的に男性冠詞elを付けます。el aguitaが正解)
前半の歌詞では、きちんとel aguaになっていますねσ(^_^;)
こういう風に、フラメンコの歌詞では文法まちがいがわりと頻繁に見られます。ヒターノたちが文盲で、歌詞が口頭で伝えられてきたから?スペイン語を勉強している身としてはとても気になってしまいます。
しかし当の本人たちにとっては、こんな文法まちがい(まちがいとして認識してるかも分からないですが)大して重要じゃないということですね。見た目よりも、そこに込めるエッセンスのほうが大事。
なんだかフラメンコの真髄を文法まちがいで諭されている気分です。笑
最後に、昔からずっと見ているコンチャの動画を☆
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