先日出演した、月島スペインクラブでのリハーサルの様子です。
共演したギタリストの池川さんが編集してくれました。
「プロのリハ風景」というシリーズものを作っているそうです。たしかに、どうやってひとつのライブが出来上がるのか、お客さんは普段目にしないだけに気になるところかもしれないですね。
それにしても、池川さん自撮りしてるな〜と思ったのはこういうことだったんですね(笑)
私は動画のように、ザッと曲の構成のみ伝えます。
そもそもフラメンコって即興なので、リハーサルなんていらなかったりします。私が口で言ってるようなことは、踊りでミュージシャンに伝えることができます。
それでもリハーサルをするのは、第一に確認のため。振り付けは踊り手によって無限にあるので、イレギュラーな事柄がないか。ここで確かめます。
私は王道が好きなので、シンプルに、分かりやすい振り付けに、自然となります。いちおう口で説明はしてますが、動画見てみるとサラッと感がすごいですね(笑)ミュージシャンの側も、覚える気はきっとありません。「イレギュラーはないんだな」くらいの理解です。
ここ何拍目で合わせて止まろうよとか、リハーサルができればオシャレな演出もできちゃったりします。
二つ目に、お互いのスタイルを探ってる、というのもあります。この人はこういう踊りをする、歌を歌う、ギターを弾く。リハーサルを普段やらない人も、その日初めてのグループの場合は一度やってみることが多いです。
フラメンコは土地柄によって特徴がさまざま。みんなそれぞれ、贔屓にしてる土地やアーティストを持ってるはずです。リハーサルでそういうところを見抜いて、寄せていければ、一層クオリティーの高いパフォーマンスが可能になります。
あとは自分から、こういうスタイルの歌なり、ギターなりをください、とお願いしてみるのもアリです。この点については、ぺぺ・トーレスが深いお言葉をくれたのでいつかブログで書きたいと思います。
フラメンコにおいてリハーサルって、結構議論が分かれるところでもあります。四ツ谷にあるタブラオ(ショーレストラン)、カサ・アルティスタで毎週月曜日に行われている通称「カサゲツ」は、リハーサルをしないで踊ってみる、がコンセプトですね。(リハーサルしないと踊れない、ではフラメンコにならないんです)
予定調和が必ずしもダメというわけではないけど、リハーサルをすることで失われるフラメンコらしさ、たしかにあると思います。わたしもぶっつけ本番は大賛成です。
リハーサルをするなら、何のためにするのか、自分の中で明確にあるといいんじゃないでしょうか。
長くなりましたがリハについて、でした。
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