スペインは特に地域ナショナリズムの意識が高い国です。
「国民」としてより、自分が生まれた地域に愛着を持ち、自分のアイデンティティーを見出すのが地域ナショナリズムです。例えばカタルーニャなんかは昔から独立運動が盛んですね。日本でも「ケンミンshow」的な番組が流行ったりしますが。徳島県民は日本から独立しよう!とはならないわけです。
そこまで極端ではないにしろ、そういう「愛国心(愛地域心)」が強いスペイン。フラメンコの歌詞にも、お国自慢がとても多いです。
Sevilla es la ciudad del amor
La tierra donde yo nací
Por la gracia de Dios
Viva Sevilla y ole
Viva Triana
Viva la feria de abril
Y la Giralda
Quien no te ha visto a ti
Selva la bari
Quien no te ha visto a ti
Viva Sevilla viva Triana
Se muere por ti
セビージャは愛の街
私が生まれた土地
神の導きにより
セビージャ万歳
トリアナ万歳
フェリア(春祭り)万歳
ヒラルダの塔万歳
お前を見たことがない者は
死ぬほど恋焦がれる
セビージャ万歳、トリアナ万歳
これはアンダルシア地方の街、セビージャ(Sevilla)の魅力を歌ったものです。トリアナはセビージャ市内にありますが、そこの人たちもセビージャと一括にされるのを嫌います。川を隔てて、セビージャと、トリアナ。
La feria de abrilは毎年4月に開催される春祭り。セビジャーナスが踊られます。la Giralda はセビージャ大聖堂に隣接する物見の塔。街のシンボルです。
ただ、最後のselva la bariだけは意味が分かりませんでした…この歌詞、もともと別の詩からの引用で、それをフラメンコ化したものだと思われます。元の詩を研究すれば、分かるのでしょうか…うぅむ。
これ以外にも、各街自慢の歌はたくさんあります。実際にその街に行ったことがあったりすると、内容を実感できて嬉しくなります。
こういうポジティブな詩はいいですね。大好きです。
この動画の2:12くらいからルイスが歌ってます。
コメントをお書きください