フラメンコ留学でスペインに行く人、毎年増えていますよね。
フラメンコの聖地、セビージャ、グラナダ、ヘレスあたりに行かれる方が多いのではないでしょうか。フラメンコは土地によってそのスタイルが大きくちがうので、お気に入りが見つかるまではいくつかの街を渡り歩いてもいいかもしれません。
ただ、どこも共通して言えるのは
どこで何が習えるのか、クラスの情報が少ない
ということ。
(*′•ω•`*;)
大きなacademia(学校)ならホームページで詳細見られますが、個人でやってるクラスはアーティストのSNSや街中の張り紙くらいしか情報源がないです。
スペイン語が分からない方だと、ますます探しようがないですよね。
そこでセビージャでフラメンコが習えるおすすめの学校をいくつかまとめてみましたので、留学を考えている方はよかったら参考にしてみて下さい♪
大きなアカデミアでは基本、月ごとに先生が変わる
日本とはちがって、セビージャの多くのフラメンコ学校では入会金も所属も何もありません。好きなときに行って、好きなクラスだけ受講する。これが基本です。
そしてクラスは大きく分けて
・スタジオを所有するアーティストによる常設クラス
・外部講師による短期クラス
という2本柱になっています。
外来で来る先生も、人気のアーティストがほとんど。1ヶ月ごと、長くても3ヶ月スパンで先生が交代します。世界中飛び回ってて忙しいですしね。
学校によって学べるフラメンコのスタイルも異なります。
お気に入りの先生がいる場合は、その人にくっついてまわれば良いし(月によってちがう場所で教えてるかも)、そうでなければまずは色々な先生に習ってみるのがいいと思います。
私はいつも前月にそれぞれの学校のクラス予定をチェックして、午前中はここ、午後はここ~という風に学校をハシゴして好きな先生のいるところに通ってました。
【①Escuela de Flamenco Ángel Atienza エスクエラ・デ・フラメンコ アンヘル・アティエンサ】
以前は「Adosアドス」という名前だったんですが、名称変更したようです。
トリアーナにあるフラメンコ学校。私がセビージャではじめて通った学校でもあります。午前・午後どちらかを主宰のアンヘル・アティエンサが担当し、残りの半分は外部講師が教えています。
アンヘルの踊り方はクラシカル(クラシコ・エスパニョール)です。土くさいフラメンコが習いたい、という方はここじゃないかも。ただ舞踊の基礎はみっちりと教えてくれますし、テクニカクラスも理にかなった教え方。回転の教え方には定評がありすぎて、"técnica de giros"という回転のみのクラスができたほど。
そして何より愛らしいキャラクターで大人気の先生です。
今でこそ私は土くさいフラメンコ派ですが、昔はずっとアンヘルのクラスに通っていて、そこで習ったことは今でも本当に役に立っています。外国人の生徒も多くて、そしてなぜかここに通う子は穏やかな良い子が多い!(笑)
アドスで知り合った友達とは未だに繋がりがあります(^^)
外部講師の顔ぶれはスタイルに偏らず、バリエーションに富んでいます。
私がアドスで習ったことのある先生は、アデラ・カンパージョ、コンチャ・バルガス、ベレン・マジャ、ラ・ルピなど。
【Escuela de Flamenco Ángel Atienza】
↑ホームページはスペイン語か英語で見られます
【②Flamencos por el Mundo フラメンコス・ポル・エル・ムンド】
こちらはマカレナ地区のメイン通りのひとつ、サン・ルイス通りにあります。
この学校の特徴はズバリ、講師陣の多くがヒターノであることです。
血筋からしてちがう、ヒターノたち。彼らにとってフラメンコは代々受け継がれる誇り高き芸。そのようなお宝を、クラスで、間近で教えてもらえるなんて夢のようです。
彼らだからこそ知る、歴代アーティストたちとの話や、フラメンコのある生き方の話。ヒターノはおしゃべり大好きなのでたくさん語ってくれます。そんな貴重な体験が出来るのも、この学校の大きな付加価値ではないでしょうか。
フラメンコの真髄が知りたい!という方はぜひこの学校へ。
私もここ数年はポルエルムンドばかり通っています。
ここで習ったことのあるアーティストは、コンチャ・バルガス、ファルーカ、バルージョ、ラ・アフリカ、ルイス・ペーニャ、カルメン・バルガスなど。
踊りだけでなく、歌やパルマのクラスもありますよ。
最近はオンラインクラスも始めたようです!
【Flamencos por el Mundo】
【③ESCUELA FLAMENCA JUAN POLVILLO エスクエラ・フラメンカ フアン・ポルビージョ】
こちらもマカレナ地区。ソル通りにあります。
この通り沿いにあるbar sol(バル・ソル)のオーナーは親日家なのでお世話になっている人も多いのでは。スタジオとピソも持っていて留学中の外国人がたくさん利用しています。
この学校は踊り手フアン・ポルビージョが経営するもので、彼のクラスと、外来の先生のクラスがあります。私がここで習ったことのある先生は、ソラジャ・クラビホと、ラ・チョニ。他の学校は外国人だらけですが、なぜかここには地元の子も多く通っています。
受付には衣装や小物がたくさん並んでいて、受付のおじちゃんの丁寧なセールストークもあり(笑)安価で買うことができます。
私はここで真っ赤なピキージョを買いました。10ユーロ。安い!
【ESCUELA FLAMENCA JUAN POLVILLO】
http://www.escuelaflamenca.com/
↑こちらのHPも英語とスペイン語があります
【④ANDRÉS MARÍN FLAMENCO ABIERTO アンドレス・マリン フラメンコ・アビエルト】
その名のとおり、踊り手アンドレス・マリンが主宰するスタジオ。マカレナの、少し隠れた細い通りにあります。
アンドレス・マリンはmoderno(モデルノ、現代的)フラメンコの表現者です。いつも黒のピタッとしたTシャツを着ています。ダンディーなおじさまですが、そうとう変わり者なんだろうなぁ・・・
前にコンチャ・バルガスが彼の作品に出演した時に、ピアノの下から踊り出さされたという話をしていました。彼自身は鶏を頭に乗せて踊ったそうです。
(´ºωº`)
外部講師として呼ばれるアーティストも、ほぼモデルノ路線の人たちです。
「こ、この振りはこの人にしかできないだろう・・・!」というお茶目な振付にも出会えます。前衛的フラメンコを楽しみたい方はこちらにどうぞ。
私はここで3,4ヶ月、ベレン・マジャのクラスを受けていました。
普段はあまりセビージャにいない人なので、タイミングが合いとてもラッキーでした♪コンパスの取り方も身体の使い方もめちゃくちゃ難しかったですが、ベレンのキュートな人柄と踊りが見たくて通っていました。
他に受けたことあるのは、パトリシア・ゲレーロ、レオノール・レアルなど。
前衛的ではありますがアンドレス・マリンは歌をとても大事にする人で、一度パトリシアのクラスを見学していた時に「(振付で使っている)この歌のestilo(スタイル)が言えるか」「踊るためには歌を知らなくてはならない」と、パトリシア本人に言っていました。
決して自己流に走っているだけではなく、そこにはフラメンコのどっしりとした根っこがある・・・
前衛フラメンコの人たち、とても面白いです。
【ANDRÉS MARÍN FLAMENCO ABIERTO】
【⑤Alicia Marquez ESTUDIO DE BAILE アリシア・マルケス エストゥディオ・デ・バイレ】
こちらのスタジオはアラメダ地区、カンタブリア通りにあります。
このスタジオの真横のピソに住んでいましたが、この近辺はめちゃくちゃいい所です!
ヘラクレス広場という、賑やかなバル街がすぐそこにありますが、小道を一本入ると閑静な住宅地になっていて。落ち着いた雰囲気で、浮浪者もあまりいません。
やはりセビージャは場所によっては外国人が近づかない方がいい、危険な地域もあります。(マカレナ地区なんかは、たまにあやしいにおいがする場所が・・・)でもここなら比較的安全に通えるのではないでしょうか。観光客も多くいます。
ここではアリシア・マルケスと、旦那さん?のラモン・マルティネスのクラスが常設されているイメージです。実は1度しか通ったことがないので、普段の雰囲気は分かりませんが。
バタ・デ・コーラを習いたい人が、結構アリシアのクラスに通っていました。
私が受けに行ったのは、カルメン・レデスマのブレリアクラスやってたからです。
【Alicia Marquez ESTUDIO DE BAILE】
【⑥Manuel Betanzos Academia de Flamenco マヌエル・ベタンソス アカデミア・デ・フラメンコ】
こちら日本でも有名な学校かと思います。マヌエル・ベタンソス氏は毎年?日本に来ていて熱烈なファンの方多いです。
スタジオはトリアーナ地区にあります。セビージャ側からPuente de Triana(プエンテ・デ・トリアーナ、トリアーナ橋)を渡ってすぐです。
なんと日本人の受付のお姉さんがいると聞きました(現在もいるかは不明ですが・・・)。ホームページも日本語で見られるので、スペイン語分からない方にとっては心強いですね!
ジャニーズの翼くんも、ここでフラメンコを習ったそうです
*\(^o^)/*
アデラ・カンパージョ、ラファエル・カンパージョ、アンドレス・ペーニャなどがよくこの学校で教えています。
【Manuel Betanzos Academia de Flamenco】
【⑦FLAMENCO DANZA Úrsula López フラメンコ・ダンサ ウルスラ・ロペス】
ウルスラ・ロペスと妹のタマラ・ロペスによるDanza Española(ダンサ・エスパニョーラ)の学校です。
ダンサ・エスパニョーラとは、スペイン舞踊全般のこと。この中にフラメンコや、①でもちらっと出てきたクラシコ・エスパニョーラなどがあります。なるほどここのレッスン内容は、バレエ、フラメンコ・テクニカ、ダンサ・エスパニョーラ、バタ・デ・コーラ、など・・・他のフラメンコ学校とは全くちがいますね。
他ではあまり習うことの出来ない、カスタネットのクラスなんかもあるようです。
映画「カルメン」で観たアントニオ・ガデスのようなフラメンコがやりたい!!!という方は、この学校に行けば理想のフラメンコに出会えるはず。
【FLAMENCO DANZA Úrsula López】
<こんな学校も>まるで専門学校。フンダシオン・クリスティーナ・ヘレン
これまで挙げた市中のフラメンコ学校と一線を画すのが、Fundación Cristina Heeren フンダシオン・クリスティーナ・ヘレン です。バイレ、カンテ、ギター、すべてのカリキュラムがあります。
こちらは正にフラメンコの専門学校。入るためには年に一度の入学者募集に応募しなければなりません。初級、中級、上級とあり、定期テストや卒業試験、そして卒業公演まであります。仲間と一緒に長い間、フラメンコ青春を過ごせちゃいます。
私の知り合いにもフンダシオン卒業生がたくさんいますが、みんなとても楽しそうでした。
特徴として、フラメンコ全般の知識が必修です。たとえば踊りで入学したとしても、カンテのパロ(種類)やフラメンコの歴史など座学も叩き込まれます。私たち外国人にとっては言葉の壁もあり、テスト突破のためには相当勉強しないといけないそうです。
ですがこういう知識は自分ひとりで身につけようと思ってもなかなか難しいものですので、正直うらやましいです。デメリットとしましては、先生が選べない、(=自分のやりたいスタイルが学べるとは限らない)、1日拘束されるのでフラメンコ以外の時間が取れない、勉強に忙しくてショーなどを観に出かける時間が減る、などでしょうか。
私は自由にあっちこっち習いに行くのが好きなので、フンダシオンには行きませんでした。
自分の性格や目的に合わせて、ぴったりな学び方ができるといいと思います。
【Fundación Cristina Heeren】
http://www.flamencoheeren.com/es/
↑日本語でも見られます
価格や申し込み方法
(ここでは、クリスティーナ・ヘレン以外の学校の話です)
スペインで受けるレッスンは、日本に比べると激安です。
平日5日間・1日1時間のクラスでも月謝120~150ユーロほど。
(年々、高くなっている気はしますが・・・^^;)
土日にやっているところはほとんどありません。
週2,3回クラスだと、80~100ユーロとか。
個人だと1時間50~100ユーロでしょうか。(これは人によってめちゃくちゃ差があります)
1ヶ月もいないよ、とか、月の途中から参加、の場合はちゃんと日割り計算してくれます。単発で受ける場合は1時間8~15ユーロくらいでしょうか。どこも受付のお姉さんは優しいし、英語もしゃべれる人が多いです。日本みたいに「受講前にお支払い下さい」なんて言われないので、堂々と受けてみて、気に入れば月謝を払えばいいし「合わないな」と感じたら単発分お支払いして帰れば問題ないです。
そしてどのホームページにも「reserva tu plaza(予約してね)」と書かれてますが、予約しなかったからといって定員オーバーで受けられなかった、という話は今のところ聞いたことがありません。
ただ最近は「~人予約が無いとクラスをやらない」と言い出す先生もいて(ふつう誰も予約なんてしません)、初日に5~6人生徒が集まってるのに先生来ない、みたいな事案も発生してます(笑)
せっかく早起きしたのに、行ってみたら「今日は先生が来ないの、ごめんね」と言われることが何度かありました・・・
(´;ω;`)
(後日、悪びれることなくクラスは始まります)
そのクラスに通うことが確定しているなら、受付の人に言っておくのもいいかもしれません。
ちなみに、何月に誰が何の曲を教えるかは、ギリギリにならないと分かりません。
前月に分かっていればいい方です。ホームページに載せてくれることもありますが、学校で配っている紙を見ないと分からないこともあります。
日本から留学準備するとき、準備万端でクラスに望みたい!って思うかもしれませんが、行ってみるとひょっこり良いクルシージョが見つかったり。現地での情報収集に勝るものはありません。
ちなみにここでは書きませんでしたが、検索では出てこないような、アーティストが個人でやっているクラスが山ほどあります。もう少し、宣伝してもいいのに?とも思いますが(笑)みなさんアナログ人間なので。
いつかこういうクラスについても、ブログで紹介したいと思います(^^)
なので始めからレッスン予定をガチガチに固めていると、逆に現地に着いてから「しまった!」という思いをしますよ。情報チェックだけしておいて、確定は向こうに着いてから、くらいのフレキシブルさがあったほうがいいと思います☆
長くなりましたが、以上、セビージャのフラメンコ学校事情でした~よかったら参考にしてみてください
( *´꒳`*)੭⁾⁾
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