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先輩からの叱咤激励

こんにちは、フラメンコ舞踊家みのもはるかです。

 

3/26高円寺のタブラオ・エスペランサでのライブ終了しました。

良きクアドロ(チーム)に恵まれ、それぞれが、自分のやりたいフラメンコを持ってきて、それを全員で共有できた、そんなライブだったように思います。とても楽しかった。

 

終演後、カンテの川島桂子さんよりお言葉。

「植物が、ちゃんとそこに居たね、」と。

 

桂子さんは日本きってのアフィシオナーダ(愛好家)で、勉強家で、すばらしいアーティストで、いつも真摯にフラメンコと向き合っている方です。そんな百戦錬磨の桂子さんに、若き日の私は嚙みついたことがあります(笑)

タブラオに出始めの頃ですから、10年近く前のことです。

 

同じくエスペランサで共演となった時。当時の私は非常にヘッポコでした。。。「良いフラメンコ」に触れる機会に恵まれたおかげで目と耳が肥えていた私。一方それに見合うテクニックも、踊りに必要な自然なコンパス感もまだ体に流れていなかった私。

そんな私の踊りを当時の桂子さんは的確に指摘してくれました、「何かがしたいのは分かるけど、何がしたいのかは分からない」

 

的を射すぎてるだけに、悔しくて悔しくて・・・

それと同時に抱いていた思い、ルイス・ペーニャ(私が大好きな自然派フラメンコの達人)のクラスで、ルイスが歌ってくれて、パルマを打ってくれる環境では、すごく上手く踊ることができるのに。。

 

フラメンコは「流れ」の中で自然発生的に起きてることだからカッコイイところだけ猿真似したって駄目なんだよー!!!

 

 

ヘッポコ小娘が、大先輩より学んだことでした。

 

 

そして共演のたびに同じような叱咤激励をくれる桂子さん。

(決して先輩だから教える、みたいなかんじではなく、アフィシオナードの会話、の中で自然と教示してくれるのです)

私にとっても桂子さんの言葉は非常に重く、いつも頭のどこかに教訓として存在していました

 

 

そして今回の共演でのお言葉・・・

え!!!褒められたぁー!!!!

(T  T)(T  T)(T  T)

 

植物とは?!とその時も、今も考えていますが

おそらく、ようやく地に根を張って、葉や実や花を成すことができるようになってきたと。

根もないのに、花ばかり求めていた昔から少しは成長できたということできっと解釈は合っていると思います。

 

10年かけて、やっと少しは前進です

 

今なら、色々やって大丈夫だよ

というか、やらなきゃね

 

こう言われた瞬間、それまで散々スペイン人にも言われてきたことがようやく腑に落ちました。

Te faltan las chispas. 「火花」が足りない。

Quitate de miedo. こわがらずに!

 

この気づきこそがこれからの課題です

桂子さんありがとうございます

益々フラメンコが面白くなってきました