今年のゴールデンウィークは、まさに、コンチャ週間。
私は3日間だけでしたがタンゴ、ソレア、ブレリアのクラスを受けてきました。
Me dejo aquí un trocito de Concha Vargas...(コンチャ・バルガスのひとかけらをここに置いていくのよ)の言葉通り、コンチャはいつも全身全霊で教えてくれます。
はじめは、これでもか!というくらいゆっくりていねいに。
(コンチャの踊りはシンプルに見えて、じつはものすごーく計算し尽くされ洗練された動き、だということが私にもようやく分かり始めました。腕の上げ方身体の捻り方、細部にまでこだわりがある。そしてすごく難しい!!)
そしてそのあとは、フラメンコはこうやって踊るのよ!!どーん!
「どうやって」踊るのか。実際にやってみせてくれます。
(コンチャの踊りはまるで爆弾のように。周りを巻き込みながら、圧倒的な存在感でOLÉを巻き起こしていきます。けれど決して、威圧的ではなく。常に歌やギターと対話しながら、時に繊細に。喜び溢れるような踊りです)
そしてあとは、よくお話をしてくれます。
ファルーコやマリオ・マジャなど、コンチャが密に関わり合いのあったアーティストたちの逸話や、この振りは誰々がやっていたものだとか、あとは家族のお話など。「ああこれらすべてがコンチャ・バルガスを作り上げてるんだ…」フラメンコに携わる者、アフィシオナード(愛好家)としてのあり方みたいなものを私たちにも共有してくれます。
きっと踊りを習うとか以前に、私たちが知っておくべきことなのだと気づかせてくれます。(学び始めるための器のようなものが形成される、気がします)
コンチャの踊りも、言葉も、純粋で真っすぐで嘘がないです。
クラスの中で、こんなにも、生徒側が笑ったり泣いたり拍手喝采したりすることがあるでしょうか…
そしてフラメンコを愛しコンチャのアルテを愛し真摯に学び続ける、外国人の私たちのことも、コンチャはその大きな胸で受け入れてくれます。家族と呼んで惜しみなく愛情を注いでくれます。
(コンチャが家族と言ったら、それは本当に家族なのです)
コンチャのおかげで
フラメンコがまたさらに好きになりました