· 

フラメンコ初級者への、少しお役立ち?解説〈振付の覚え方編〉

2025年が始まりました。皆さま本年もよろしくお願いいたします。

 

自分の子どもももう、3歳になりました。4月からはついに幼稚園デビューです。

子育てから少し手が離れて、自分の時間が増える今年。

 

ライブやペーニャにもっともっと出かけたい。クラスも受けに行きたい。

 

スタジオで真面目にフラメンコに向き合う時間も大切ですが

人に会って、話して、フラメンコをして。

vivencia(経験・体験)として過ごす、楽しむ時間を大切に持ちたいと思います。

 

 

 

さてタイトルに掲げた「お役立ち」の話ですが

振付の効率的な「覚え方」について。

 

皆さんは振りをどうやって覚えていますか?

数えながら?それともターン、タタッ、などリズムで覚えますか?

 

どちらのアプローチも正解ですが

きっとフラメンコ歴の長い人ほど、数えない、という人が多いのではないでしょうか。

 

それはリズム=compás(コンパス)にこなれているから、数える必要がなくなっているから、です。

コンパスにこなれるとは・・・?大きく2つに分けてみました。

 

①音楽や歌に親しんでいる

たとえば「ソレア」と聞いて、ギターの音色やコンパス、歌がぱっと頭に浮かびますか?

 

②フラメンコのお約束事を知っている

お約束事とは、コンパスのリズム形式やレマーテ(remate: 終わること、抜け、締め)の拍、歌のバリエーションなど「不動の事実」であったり、

曲の大体の展開の仕方、よくあるリズム遊びのやり方、局面によるギター音色のちがい、など経験則からくる「フラメンコあるある」だったり。

共有すべきフラメンコのお約束事というのがたくさん存在します。

 

 

初級者の方たちをクラスで見ていると、一生懸命、すべてを暗記しようとがんばっています。コンパス(1,2,3,4・・・)に始まり、手足、右何回、左何回・・・

そして忘れては・・・

また暗記を頑張り・・・

まるで出口のない耐久レースのよう(でもとっても頑張っているということは強調)です。

 

私から言えるアドバイスは、

フラメンコは暗記ではないですよということ。

 

もちろん初めての方というのはフラメンコを聴いたこともないし、お約束事も知らないし、なんならお約束事があるという事も知らないですから、すべてを暗記に頼らざるを得ないのは仕方ないことです。

 

なので早く、暗記耐久レースから抜けてください。

抜けられるような学び方を、していってください。

きっとそれが、近道です。

 

 

 

耐久レースから抜けるための学び方とはきっと

 

似た振付の動画を探すことではないし、

振付を忘れないよう録画することでもないし、

振付を間違えないよう踊ろうとすることでも、ありません。

 

近道はきっと、

 

踊ろうとする曲種・コンパスについてまずは知ろうとすること

お約束事を知ること

お約束事と動きを結び付けて考えること

(ジャマーダ、レマーテ、コンテスタシオン、マルカヘ・・・)

 

 

 

フラメンコにこなれることができた時、そこに規則性のようなものを感じられるようになった時、振付を覚えるという行為のハードルがグッと下がるはずです。

暗記から解放されて、その先の「踊る」ということにもっとフォーカスできるはずです。

 

 

 

読んでくださった方、少しでも今後の参考になれば幸いです。

生徒さんたちともしっかりと、このマインドを共有していこうと思います。