1.フラメンコってどういうものですか?

→スペイン南部、アンダルシア地方に伝わるヒターノ(ジプシー)たちの民族音楽・舞踊です。一般的にスペインのものとされていますが実は北部にはフラメンコの文化はありません。テレビもネットもゲームもない時代、フラメンコが彼らの娯楽でした。歌、ギター、手拍子、踊りで構成されます。

 

2.動きは激しいですか?

→フラメンコというと情熱的で激しいイメージですが、実はそのスタイルはさまざまです。元が「娯楽」ですから、誰もができる、というのが根底にあります。

 

3.フラメンコの観方を教えてください

→フラメンコの醍醐味は即興性にあります。これは踊り手が常にギタリストと歌い手に命令を出すことで成り立っています。この意思疎通がうまくいった瞬間に「Ole!」が沸きます。

リズムは基本的に4拍子系と12拍子系に分けられます。数えながら観ていると、フラメンコの法則が見えてくるかもしれません。

 

4.何曲ありますか?

→リズムや歌の種類によって膨大な「曲種」が存在します。その中で踊りの付くものは限られてきますが、タブラオで人気どころは「ソレア」や「アレグリアス」など。しかし同じ曲種でも踊り手によってその構成がまったく異なるので、事実上バリエーションは無限にあると言えます。

 

5.歌はスペイン語ですか?何を歌っているのですか?

→スペイン語と、たまにジプシーたちの言葉「caló」が使われています。歌のテーマは多様ですが、日常のたわいもない出来事を歌ったものが多いです。その他、恋人、浮気、死別、街自慢、武勇伝などが主なテーマです。

(ブログにて歌について解説しています。「聴き取ってみたシリーズ」「カンテ余話」

 

6.フラメンコ用品が買えるショップを教えてください

【designer's flamenca】・・・オンラインショップのみ。最新のスペイン製衣装・小物を安価で取り扱っている。スターターセットあり。

【MariQuita】・・・おしゃれで踊りやすく、品揃えも良い。親切な店員さんが的確なアドバイスをくれます。恵比寿に店舗。

【フラメンコのイベリア】・・・日本に長く君臨するフラメンコ専門店。ステージレストランも持つ。こちらも恵比寿に店舗。

 

7.フラメンコが観られるお店を教えてください

→都内各地に「タブラオ」と呼ばれるショーレストランがあります。毎日どこかのタブラオでフラメンコショーが開催されています。

 

【スペイン料理アルハムブラ】・・・広い店内、おいしい料理、音響の整ったステージが人気のタブラオ。西日暮里駅すぐでアクセスもよい。

【サラ・アンダルーサ】・・・フラメンコ衣装・ライブ企画会社「イベリア」の持つタブラオ。スペイン人&日本人の共演が見られる。恵比寿駅すぐ。

【カサ・アルティスタ】・・・四谷三丁目駅の近く。スペインらしい店内、規模感は上の2つに比べると小さいが、その分迫力のステージが間近で観られる。

 

*「みのもはるか」も関東各地のタブラオ出演中!詳しくは【ライブ情報】ご覧ください。

 

8.上達するにはどうすればいいですか

→とにかく観て聴いて、イメージをつかむことです。振り付けに固執するのではなく、歌やリズムなど、その曲自体の知識を得ることが大事になってきます。ライブで生で観るに越したことはないですが、最近ではYouTubeで手軽に何でも視聴できるのでおすすめです。

 

9.おすすめ動画など教えてください

親子で踊るブレリア。アンヘリータ・バルガスとその夫ビエンカサーオ、息子ホセリートくん。

少し長いですが。女王、マヌエラ・カラスコのソレア。

ファルーコ・ファミリーは日本でも有名です。故ファルーコのソレア。